ねずみの初恋 118話『みーとぼーる』ネタバレ 碧の過去編突入か、伏線を考察!

闇に酔う

累計150万部を突破した大瀬戸陸「ねずみの初恋」。

2026年9月7日発売のヤングマガジン41号に掲載された第118話『みーとぼーる』では、これまで「何も知らない普通の青年」として描かれてきた碧の過去に迫るような描写が挿入され、SNSでも大きな話題になっています。

派手なアクションや衝撃の結末があるわけではありませんが、静かな日常の一コマから登場人物の背負ってきたものがにじみ出る演出は、まさに本作らしい一話といえるのではないでしょうか。

この記事では、117話までの流れを整理したうえで、118話の内容と、そこから見えてくる伏線を考察していきたいと思います。

ねずみの初恋とはどんな作品?

『ねずみの初恋』は、ヤクザ組織に殺し屋として育てられた少女・ねずみと、普通の青年だと思われていた碧の恋を描いた物語です。

週刊ヤングマガジンで2023年49号から連載中で、2026年4月時点での累計部数は150万部を突破。

単行本第1巻発売時には人気漫画家からの推薦コメントも寄せられるなど、業界内外から高い評価を受けている作品です。

愛を知らずに育った少女が、初めての恋を通して人間らしい感情を取り戻していく過程が丁寧に描かれる一方、その裏には常に暴力と裏切りの影が付きまとうという構成が、多くの読者の心をつかんでいるようです。

現在は単行本11巻まで発売されており、連載は今なお続いています。

物語の軸になっているのは、ねずみが定期的に組織から記憶の一部を改変されているという設定です。

ねずみ自身、自分がなぜ殺し屋として生きているのか、過去にどんな出来事があったのかを断片的にしか覚えていません。

碧との穏やかな日々もまた、いつか組織によって記憶ごと奪われてしまうかもしれない――そうした緊張感が常に物語の底に流れており、読者は幸せな場面を見るたびにどこか不安を拭えない構造になっています。

118話で碧の側にも「隠された過去」があることが強く示唆されたことで、この緊張感はさらに増したようです。

ねずみの初恋 117話までのおさらい

118話を理解するうえで欠かせないのが、直前の第117話の内容です。

組織のトップである鯆(いるか)は、ねずみに対して碧が「ねずみの初恋計画」という組織の企みに加担していたことを、映像を見せながら突きつけます。

信じていた相手に裏切られていたと知ったねずみはショックを受け、これまで幾度も記憶を消してくれていた中縹先生を頼ろうとしますが、その中縹はすでに死亡しているという事実に直面します。

頼れる相手を失い、ねずみが精神的に追い詰められた状態で117話は幕を閉じます。

ねずみにとって碧は、殺し屋という自分の日常から離れて安らげる唯一の存在だっただけに、この裏切りの発覚は物語全体の空気を大きく変える出来事となりました。
私はねずみの心中を想像すると・・・胸が締め付けら言葉にできませんでした。

ねずみの初恋 118話『みーとぼーる』のネタバレ

118話では舞台が病院に移ります。

碧はねずみを探して病院内を歩き回っています。

ロビーのテレビでは、2週間前に起きた小学校襲撃事件のニュースが流れており、実行犯の一人がヤクザ組織「桔梗会」桝花組の構成員だったことが報じられます。

水鳥や他の関係者の身元はまだ判明していない、という報道も入ります。

この事件は物語序盤から続く一連の抗争の延長線上にあるもので、ニュースという客観的な視点を通して、読者にもあらためて事態の深刻さが伝えられる構成になっています。

病棟を歩く碧は、後ろ姿と髪型がねずみによく似た女性患者を見つけます。

ねずみに首を刺された過去のある碧は、一瞬病室に入ろうとしますが、看護師がその患者に「児島さん」と呼びかけたことで、別人だとわかります。

この場面では、碧がねずみを失うかもしれないという恐れと、それでも探さずにはいられない気持ちの両方が静かに描かれています。

その後、碧は病院内でミートボール弁当を購入し、外のベンチで一人食事をします。

ふと空を見上げた拍子にミートボールを落としてしまい、地面に落ちたそれを拾って口に運ぶ碧。砂が混じったざらつきを感じながら、彼の意識は幼い頃の記憶へとさかのぼっていきます。

ゴミが散らばった薄暗い部屋、新聞紙で目張りされ外の光すら入らない窓――そんな環境の中、幼い碧が手づかみでカップラーメンを食べている場面が挿入されて、118話は幕を閉じます。

落としたものでも拾って食べるという行動そのものが、碧の生い立ちを物語る何気ない仕草として機能しているのが印象的でした。

ねずみの初恋 考察:碧の過去に何があったのか

118話で描かれたのは、碧の過去にまつわる断片的な記憶です。

物語の中でこれまで「普通の青年」として振る舞ってきた碧ですが、首筋に残る古傷や、組織の企みに加担していたという事実からも、単なる一般人ではないことがすでに示唆されていました。

今回のフラッシュバックで描かれた劣悪な生活環境は、碧がねずみと同じように、厳しい生い立ちを背負っている可能性を強くにおわせる描写だといえるのではないでしょうか。

また、以前の話数では碧の姉がねずみによって命を奪われていたことも判明しており、ファンの間では「碧は姉の復讐のためにねずみへ近づいたのではないか」という考察が根強く語られています。

118話の過去描写は、この復讐というテーマにさらに深みを与える伏線として機能している可能性があります。

ただし、この時点ではまだ碧の過去の核心――家族の状況や、なぜあの部屋で育ったのかという背景――は明かされていません。

物語はここから本格的な「碧の過去編」に突入していく序章と見るのが妥当ではないかと私は思います。

これまでの『ねずみの初恋』は、ねずみの記憶や過去が繰り返し掘り下げられてきた一方、碧については「一般人」という前提のまま話が進んできた部分が大きくありました。

しかし117話での裏切りの発覚、そして118話での過去のフラッシュバックが重なったことで、碧というキャラクターの見え方が大きく変わりつつあります。

純粋にねずみを愛していたのか、それとも復讐のための接近だったのか――あるいはその両方が同時に成り立っていたのか。

この曖昧さこそが、本作が「単なる悲恋ものでは終わらない」と評される理由のひとつだといえるのではないかと私は思います。

ねずみの初恋 まとめ

118話『みーとぼーる』は、派手な展開こそないものの、碧というキャラクターの奥行きを一気に広げる重要な回だと私は思います。

ミートボールを拾って食べるという何気ない仕草から、幼少期の壮絶な生活環境が垣間見える演出は、大瀬戸陸作品らしい静かな恐ろしさを感じさせます。

派手なセリフや衝撃的な絵面に頼らず、日常の些細な行動の積み重ねだけでキャラクターの背景を語る手法は、本作がこれまでも繰り返し用いてきた得意な演出のひとつといえるのではないでしょうか。

碧の過去がどこまで明かされるのか、そしてねずみとの関係がどう変化していくのか、今後の展開から目が離せません。

碧の過去編がこの先どのように展開していくのか、次回以降の話数もあわせて追いかけていきたいと私は思います。

最後まで読んでくださりありがとうございました🌸

『ねずみの初恋』あおくんについてはこちらをご覧ください。

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