おちたらおわり さと(紗都)は英治と離婚?プライドの高さが破滅を招いた?

女のどろどろ

すえのぶけいこ先生による、高級タワーマンションを舞台にした泥沼のママ友サスペンス『おちたらおわり』。

本作には多くの個性的なキャラクターが登場しますが、その中でもひときわ人間味あふれる複雑な背景を持つのが、楠紗都(くすのき さと)です。

さとは夫英治の不倫をしり、逆上、その後、離婚もあるのか気になるところです。

今回は、漫画版で描かれた「底辺からの脱却」を軸に、紗都の人生を深く掘り下げていきたいと思います。

さと(楠紗都)の「元・業界人」というプライドが招いた孤独と闇とは?

楠紗都は、42歳の三児の母親です。紗都の最大の特徴は、かつてファッションライターとして華やかな出版社に身を置いていたという過去にあります。

人気モデルの夫・英治(芸名:EIJI)と結婚したことは、紗都にとって「勝ち組」の証であり、最大の自慢でした。

性格は、はっきりと物を言う姉御肌タイプで、場の空気を動かす力を持っています。

情報通でサバサバしている一方、デリカシーに欠け、噂好きな一面から家族には疎まれているという寂しい横顔も持っています。

紗都が住むのはタワマンの「3階」です。

タワマン最上階のセレブ・真宮孔美子(まみや くみこ)に利用されていることに気づかず、「自分が一番孔美子と親しい」と自負する脆い自尊心が物語の不穏さを助長しています。

私は紗都が最上階の孔美子(50階)や心菜(49階)といった上層階の住人に取り入ろうとする姿は、紗都自身の立ち位置を必死に守ろうとする、悲しいまでの生存本能の表れのように感じました。

さと(楠紗都)の転落:夫英治の不倫と孔美子に翻弄される日々

紗都は孔美子による洗脳と利用によって悲劇的な転落を経験することになります。

その引き金となるのが、主人公・明日海(あすみ)を狙う孔美子の策略です。

紗都は孔美子からメイクやファッションの指導を受け、密な交流を持つようになります。

孔美子への心酔はすさまじく、トラブルが起きると常に孔美子の味方をして明日海を攻撃するようになります。

そして、 紗都が最も自慢に思っていたモデルの夫・英治は、最年少ママ友である桜庭心菜(さくらば ここな)と不倫関係に陥ります。

これは孔美子が心菜を唆して仕組んだものでした。

この不倫騒動により英治の地位は失墜し、ギャラは激減します。

経済的な窮地に立たされた紗都は、絶望の中でさらなる孔美子の「誘惑(危険な仕事)」に一縷の望みを託すことになります。

孔美子が紗都に紹介した「危険な仕事」は、原作では具体的な仕事内容は明かされていません。

ただし、生活に困った女性を利用して支配するための違法性・犯罪性を感じさせる仕事として描かれており、私たち読者に大きな不安を与える伏線となっています。

さと(楠紗都)は英治と離婚するのか?

結論からいうと、原作では紗都と英治が正式に離婚したという描写はありません。

物語の中盤では、英治の不倫問題やスキャンダルによって夫婦関係は大きく揺らぎます。

英治の軽率な行動は紗都の信頼を失わせ、生活にも大きな影響を及ぼしました。

収入が激減したことで家計は苦しくなり、紗都は精神的にも経済的にも追い詰められていきます。

一方の英治も、不倫騒動によって社会的信用を失い、夫婦の関係修復は決して簡単ではない状況に陥りますが、最終話まで読んでも「紗都と英治は離婚した」と断定できる描写はないようです。

さと(楠紗都)の最後は幸せなのかを考察

紗都はタワマンを去り、最終巻の10巻では、タワマンを軸とした凄惨な人間関係が平穏を取り戻す中で、紗都もまた自分らしい人生を歩み始める姿が描かれています。

紗都はタワマンという呪縛から解き放たれ、自分らしい人生を歩み始めることができました。

私は紗都の転落は他人事ではないように思います。

「誰かに認められたい」「自分を特別な存在だと思いたい」 そんな誰しもが持つ心の隙間を孔美子に利用されてしまった紗都の姿は、私たちの鏡のようにも感じます。

物語の終盤、紗都は自らも孔美子に嵌められた被害者であることを自覚し、明日海たちと協力して孔美子の悪事を暴く側に回ります。

私が特に印象的だったのが、夫の不倫相手でありながら身重であった心菜が危機に陥った際、「放っておくことはできなかった」と救いの手を差し伸べたシーンです。

私はこのシーンを見たとき、たとえ地の底まで落ちたとしても、誰かを助け、自分の足で立ち上がることができれば、そこから「新しい物語」を書き直すことができるのだと心の底から思いました。

『おちたらおわり』における楠紗都は、「強さ」と「脆さ」が同居した非常に人間くさい存在。

紗都がタワマンの低層階(3階)から上層階を見上げ、孔美子という「光」に縋ろうとした結果、家族や自尊心を失っていく姿は、現代社会における見栄や孤独を鋭く突いているように感じます。

しかし、最後には他人を助ける勇気を見せた紗都の姿に、救いを感じた方も多いのではないでしょうか。

ドラマ版では今後、鈴木紗理奈さんがこの紗都の「おちていく恐怖」と、そこからの「再生」をどのように演じ切るのか、一瞬たりとも目が離せませんね。

最後まで読んでくださりありがとうございました🌸

 

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